「仮に、君がくだらない質問をして相手にバカにされたとする。その時、君ならどうする？」

おそらく相手はノープラン、答えられないでしょう。

 

なぜならパッシブな人は「蛇に噛まれないようにする」ことのみをひたすら考えているからです。

予防策に集中するあまり、事故後の対策に思い至らないのです。

 

つまり

パッシブな人が欲しがるもの：失敗を防ぐ力・方法

パッシブな人に必要なもの：失敗から立ち直る力・方法（リカバリー・スキル）

と言えます。

 

いくら念入りに準備をしても「想定外」は避けられない

失敗を防ぐ方法としてまず挙げられるのが「十分な準備」です。

ビジネスにおいて準備は当たり前のことです。だからこそ、アサーティブネスをどのように定義しても「もっと準備をしなさい」というアドバイスが一般的な考え方として受け入れられやすいのです。

 

しかし残念ながら、準備だけではアサーティブな能力は向上しません。

なぜなら、アサーティブな能力が最も必要とされるのは「準備していないことが起こったとき」だからです。

会議では予期せぬ出来事が頻発します。

ライヴのディスカッションでは、誰がいつ何を言うか？ 予測不可能です。

ディスカッションに刺激されて思いがけないアイデアが浮かぶかもしれません。それも予測不可能です。

 

予期せぬ困難あるいはチャンスに対応するには、備えだけでなく、たとえ失敗しても立ち直る「リカバリー・スキル」を身につける必要があります。

 

リカバリー・スキルとは、感情を回復するスキル

リカバリー・スキルとは、物事が上手くいかなかった後で、凹んだ心、乱れた気持ちを回復させるスキルです。

 

すべてのミスは取り返しがつかない（死を意味する）と思っていると「すべきではない思考」によりパッシブになってしまいます。

 

逆に、失敗しても挽回できることがわかっていれば、発言したり質問したりすること（＝アサーティブな行動）のリスクは少ないと理解できます。

※本当の意味で理解するのは「失敗しても死なないこと」「感情が乱れても回復して平常心を取り戻せること」を実際に経験した後ですが、これについては後述します。

 

あなたのチームメンバーが何らか失敗しても感情的にリカバリーできるかどうかは、その後の議論に貢献できるかどうかだけでなく、チーム全体の雰囲気にも影響します。

 

BEMi プログラムでは、あらゆる種類の困難な会議状況に対処するためのより良い回復スキルを構築することに焦点を当てています。